帰りのHRが終わり、教室内の生徒もまばらになる。
『直哉くん。』
直哉は、頬杖をついて窓の外で部活が始まるのを眺めていた。
『掃除、』
ふ、と直哉の視線が教室に、優理に動く。
『あ…』
当番に気付いて掃除用具入れから塵取りを取り出す。
『俺も、手伝うから。』
『いいよ、平気。直哉くん忙しいでしょ?それに、掃除当番なのは私が悪いんだし。』
『ああ。』
そんなことはお構いなしで、優理が集めた埃に塵取りが近づく。
『箒、』
『あっ、ハイ!』
優理は慌てて箒を動かす。
(ああ、やっぱり変な女だ…)
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