「那音、ちょっと待ってて。すぐ戻るから」
そう言って、悠斗は那音を残し、校舎の中へ入っていった。少し不安げな表情を浮かべながらも、那音は校舎の前に立ち、悠斗が戻ってくるのを待った。
しかし、数分経っても悠斗は戻ってこない。那音は少し不安になり、校舎の中へ入っていった。
「悠斗?」
那音は教室や廊下を探したが、悠斗の姿は見当たらない。次第に不安は募り、那音は校内を必死に探し始めた。
「那音、どうしたの?」
杏が那音を見つけ、声をかけた。
「悠斗を探してるの。ちょっと行ってくるって言ってから戻ってこないの」
「もしかして、また図書館じゃない?」
杏は那音を図書館へと案内した。図書館は校内の端にあり、人も少なかった。
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