君から映画を誘われたあの日、俺は"仕方ないな・・"みたいな、渋々付合うような態度取ったと思うよ。
確かに君とはろくに話したこともなくて、顔すらよく覚えてはいなかったんだ。
"こんな子、クラスにいたっけ?"てなもんだったけど、女の子と2人で映画を観るということ自体に俺は憧れを持っていたんだ。
何せ俺は、中学まで男子校で育ち、家だって男兄弟ばかりだったからね。
だから並んで映画を観たあの日・・君にドキドキしたというより、横にいい臭いがするという現実に興奮していたんだ。
君の笑顔を見る前の俺は、こんなもんだったんだ。
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