〜再会〜
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No.41
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ササラを凝視出来ず、行き場を失った恋歌の視線が宙を彷徨う。 「薊、寝ちゃったんだね」 小声で囁き、クスリと笑ったササラは、徐に薊の頬を引っ張ったり、鼻を突いたりし始める。 「アハハ…コイツ一回寝たら何しても起きないから面白いよな」 子供のように笑ってみせるササラに恋歌の心臓の鼓動は、更にヒートアップする。 やっぱり、薊とは違う。 その、落ち着いた物腰、透き通るような笑顔…薊なんかとは比べ物にならないくらい綺麗。 「やっぱり、私、お兄ちゃんが好き」 片肘を突いた手のひらに、顔を乗っけた恋歌は、エヘヘと笑ってみせる。 「嘘だね」 ササラが返した意外な返答に『え?』と声を詰まらせた恋歌。 「嘘じゃないよ。私お兄ちゃんのこと大好きだよ」 「じゃぁ、薊は?薊のことは?」 再び返された意外な返答に、恋歌は愕然とする。 「な、な、なんで?なんでそこで薊が出てくるの?」 身を乗り出し、抗議する恋歌。 すると、ササラは昏々と眠り続ける薊の身体の両脇に手を突き、身を恋歌のほうへと乗り出すと、こう問いかけた。 「じゃぁさ、恋歌。僕と付き合おうか?」 「え!?」 「今、ここで僕とキスできる?」
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