仮面少年の恋
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No.163
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呆れたように、でも、頬には微笑みを浮かべながら優梨姉が呟く。 「なんだか昔を思い出すなぁ」 「昔?」 「好太って邪引くと、甘えん坊になってたよね」 「そうだっけ?」 とぼけたふりをしたが、よく覚えている。 「ふふ、私、一人っ子だったから、弟が出来たみたいで嬉しかったよ」 ズキン…心の奥がぎゅっとしめつけられる。悪気がないのはわかっているけど、やっぱり、傷付く。 「優梨姉は…」 「ん?」 「優梨姉は彼氏いるの?」 「なに突然?」 頬を赤く染める。都合が悪いときは、顔を逸らすのは昔からのクセだったね。 「そう、なんだ」 「だから!突然どうし…っ!!」 悲しかった。 こんなに近くにいるのに男として意識してもらえないことが。 苦しかった。 他の男のことで頬を赤く染める優梨姉が。 憎かった。 優梨姉に好きになってもらえる男が。 悲しくて、苦しくて、憎くて………だから、我慢できなかったんだ。 僕は気が付いたら優梨姉の唇に自分の唇を重ねていた。
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