〜再会〜
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No.119
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┗瀬津
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この距離は…いつから出来たんだろう…。 小さい時から出かける時は必ず恋歌とササラは並んで歩き、薊が2、3歩後ろを歩く。 …この構図は、ずっと前から変る事はなかった。 今でも埋まらないこの2、3歩は…永遠に縮まらない気もして…哀しくなる。 最近、何で薊の事でしか悩んでないんだろ…。 自嘲気味に恋歌は笑って見せた。何か、こんな高校生活ありなのかな。 一人での呟きも、最近ではもう慣れた。 誰もいない部屋、電気をつける元気さえなくて…真っ暗な中一人ぽつんとあの小瓶を握って座っている。 もう何時間経ったんだろう、薊がこの部屋からいなくなって。 …薊。 一言、再び恋歌は呟いた。 薊、好きだよ。 決して本人には告げないと誓った言葉を…小さな小さな声で吐き出して見る。 好きだよ…好きだよ。 続けざまにそう零す。言葉と共に…涙も。もう流れないと思った涙が、ボロボロと零れ始めた。
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