〜再会〜
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No.108
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ペンネーム
┗瀬津 秋
本文
薊を好きな気持ちと、薊を怖いと思い始めた気持ちが交差して、微妙な心情を作る。 『兄貴ばっかにかまってんなよ、このバカ女。』 鮮明に、まるで映画のワンシーンみたくその場面が恋歌の目の前に浮かんだ。 哀しそうな、それでいて強がって唇を噛み締める薊の姿が、先程亜莉朱の前でした表情とシンクロする。 「あっ…。」 小さな声で恋歌は呟いた。 ササラにばっかり構って、薊なんか興味の対象にもならない程小さな頃。 実の兄に嫉妬した少年が、幼いながらも思いを寄せる少女に放った一言。 その言葉を告げた時の表情は…伝えることが出来ない程切なげで、哀しげで、強がっていた。 「どっかで見たと思ったら…あの時と同じ顔だ。」 小さな、小さな声で呟いた。
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