禁忌の里
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村神 勇也、中学生。中学校に上がって初めての夏休み、勇也は父親の実家の田舎に一人で遊びに行く事になった。両親は仕事が忙しくて行けないという。 実は勇也は今まで父の実家に行った事が無かった。だから初めて伯父や伯母、いとこ達に会う事になる。楽しみでもあり緊張もしていた。 ‐電車の中‐ 「すいません。隣いいですか」 ある駅で勇也が席に座ってぼんやり窓の外の景色を眺めていると、隣の席の乗車券を持った同い年くらいの少女に声を掛けられた。 「あ…ど、どうぞ…」 勇也はちょっとドキドキした。彼女は髪を背中の中程まで伸ばし、胸もFカップくらいはあって白いワンピースの胸元が大きく膨らんでいる。見た目は同い年くらいに見えるが、同級生の女子達には無い色っぽさを併せ持つ少女だった。 「あの、あなたはどこまでなんですか?」 少女に尋ねられ、勇也は慌てて答えた。 「あ、僕は間具合村(まぐわいむら)までです」 「え!本当ですか!?私も間具合村までなんですよ〜。奇遇ですね。私、村神 紫織って言います。あなたの名前は?」 「む…村神…!?」 何と少女は勇也と同姓だった。話してみると遠い親戚筋である事が判った。
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