空色の小屋
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街には様々な神殿や教会や異端派のアジトまである。それぞれ教義やタブーが違う。 三人はある教団の施設の前で立ち止まる。聖牛を崇める教団である。 「牛ってのは喰ったり畑で鋤を引かせるだけじゃないのか?」 「その辺の牛じゃないから、聖牛なんだろ。信仰が分かってないな」 「確か、30に及ぶ特徴を満たした牛だけがアピスだそうだ」 三人の中で最も聡明な魔女は理解していた。しかし、聖牛はめったにいないから、この寺院も石や銅像で、門の両脇には一対になった牛頭の聖闘士の木像が安置されている。 三人を注視する者がいた。女性の神官で、角をかたどった頭飾りに薄着の服でそう分かる。 「供物のお塩はお持ちですか?」 「俺達は拝みに来たんじゃない。それより、奇跡は行えるか?」 「無理ならキツネの神社に行こうかしら」 「肉は豚と鳥と鹿にしている。手を貸して欲しい。嫌なら牛を食べるわ」 彼等は頭を下げて頼むどころか、足元を見るようなやり方で彼女を引き下がれないようにすると、半ば意地になって応じる。
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