地下水路
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┗舞央
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「ちっ、見切りの早い餓鬼だ……」 囲んで誰何する間もない撤退に、感心交じりの悪態を吐く。 食料はどこでも、それこそ地下水路ですら見慣れた一般的なものだ。 しかし机の上には、場違いな看板が置かれていた。 『 万屋 天上天華 』 『探索・人探し・護衛・食事・宿泊 何でもいたし□』 どうやら少年は受付か見張りだったようで、通路が奥へと伸びていた。 はたして、鬼が出るか蛇が出るか。戎凱は愉快そうに口の端を上げ、手下らに進撃の合図を送った。 賊とはいえ、この時代では商売も営んでいるのが普通だ。 売り物を育てるにも集めるにも、武力が無ければ食い物にされてしまう。 自然と商売人は私兵を囲うようになり、その武力を持って財貨を手に入れていった。 逆に武力を持つ賊らも、奪い取ったものを物々交換する流れから商売の一部に組み込まれていったのだ。 戎凱も信頼する部下の1人に店を任せ、自ら売り物を求めて地下水路を歩き回っていたのである。
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