野望の王国
-削除/修正-
処理を選択してください
No.6
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
「よくきてくれました・・・約束の報酬は必ず支払います」 彼女の言葉に恭しく頭を下げるのはジェドだった。 ジェドの礼儀正しい振る舞いに後方に控えるトリスは感心する。 娼婦街生まれのジェドだが、娼婦の中には没落した高貴な生まれもいる。 端正な顔立ちで『娼婦街の王子』なんて呼ばれ、そんな娼婦達からも可愛がられ色々教わったジェドは、そう言う生まれ育ちの割には教養がある。 だが驚くべきは、普段の粗野な様子にも関わらず、こんな場面でも平気で使える事だ。 それにはいつも感心させられていた。 トリスが観察する所、この若い女主人はジェドの立ち振舞に安心はしてるようだ。 無論、臣下達の中にはあまりいい顔をしてない者もいるが、これは当然なのでさほど気にする事では無い。 傭兵の領主に対する信頼基準は金だし、領主サイドは働き具合だ。 まだ働いていない以上、信頼関係が無いのは当然だ。 「そのお言葉を頂けましたら、我々も働きがいがあると言うもの」 言葉と共に顔を上げるジェド。 どことなく優雅で品がある様子に、女官達が色めく。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
野望の王国
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説