野望の王国
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「きっと幸運が待ってるさ」 産婆は若い母親を労うように粗末な産着をくるませた赤ん坊を傍らに置いてやる。 確かに、こんな身分や境遇に未来は明るいとは言えないかもしれない。 しかし、時代はこの産まれたばかりの命に、そして紅い王星の痣に力を与えたのである。 ・・・王国南部地方 そこは中小の諸侯が毎日のように争い、『鮮血の大地』と揶揄される地。 王国で最も争いの絶えぬ地だ。 資源豊かな地であった南部地方は王国内でも豊かであったが、王国の威光が薄れた今、それがかえって争いの火種となっていた。 中小であれ豊かな諸侯は武装して互いに争うようになり、ここ十年程前から傭兵を雇い戦うようになっていた。 傭兵の需要は年を経るごとに高まり、その価値も上昇。 多くの職の無い王国の若者が傭兵としてこの地に集まり、一攫千金を夢見て鮮血を大地に染めていった。 そんな南部の一都市。 活気に満ちた繁華街の酒場で傭兵団が騒いでいた。 勝利の給金を得て、その喜びを爆発させるように飲み騒いでいるのだ。
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