樹海の怪人ハデス
-削除/修正-
処理を選択してください
No.2
┗
修正
削除
※残り修正回数=3回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
失踪した奈緒美は、鬱蒼と繁る樹海の中央にある洋館の一室に拉致されていた。 「いい匂い……」 「この匂いが気に入ったのかね」 奈緒美はまだ寝ぼけたような意識がはっきりとしない状態で、うわ言のようにつぶやいた。 胸に響く美青年の声音に奈緒美は体の向きを変えて、ゆっくりと目を開く。 添い寝をするように横たわる逞しいがしなやかな上半身の体つきと微笑を浮かべた美貌が見えた。 (とても、いい体つきしてる、腹筋とかすごい……彫刻みたい) 奈緒美は、まだ状況を把握できていない。爽やかなのに芳しく部屋に広がっている香りは、青年から漂ってきたのと同じ匂いである。 豪華なベットの肌ざわりが心地良い。 美青年と奈緒美が全裸だと気づいたのは、青年がピアニストのような長いきれいな指先が奈緒美の唇に触れた瞬間だった。 部屋の四隅には白磁器の香炉が焚かれていて、微かな煙を漂わせている。しかし、室内がやたらと広いために息苦しさや煙たさはない。 「ちょっ、なんで私、裸にされてるの……」 奈緒美は上半身を起こし腕で胸元を隠して、美青年を見つめて、目が合うと恥ずかしさをごまかすように、豪華な室内を見渡した。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
樹海の怪人ハデス
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説