亡国の王子
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それは、見渡す限り並ぶ首、首、首・・・ 王城の大広間であったそこには、かつてこの大広間に参集していた者たちやさらにその部下たちが首だけの姿となって並んでいた。 四囲を見渡すと、玉座には王ではなく容姿もスタイルも美しき女悪魔。 戦いの跡の残る壁際には、いろいろな異形の魔族たち。 そう、いまやアンビエント第三帝国は滅亡し、首都アールノーラポリスの主の座は玉座に座る女魔王ジュリアへと移っていた。 ジュリアが見下ろす、討たれた首たち。 その先頭には一人だけ、生きた人間が女魔族2人に押さえつけられて座らされていた。若い男だ。 高貴な生まれを思わせる眉目秀麗なその顔には、屈辱と無念と怒りがないまぜになり、彼の瞳に滾っていた。 戦いに敗れ、身にまとうミスリルの鎧は所々がへこんだり傷ついたりしている。 「皇太子リード、いや、元皇太子リードと呼ぶべきだな。我らに捕えられた今の気分はいかがかな?」 女魔王ジュリアは、リードを明らかに見下した口調で呼びかけた。
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亡国の王子
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