クロス・クロニクル
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とりあえず青年を奥の客間に案内して戻って来た中年男に妻と息子は言った。 「あんた!何であんな気持ちの悪い男を泊めるんだい!」 「そうだよ!早く追い出してよ〜」 「馬鹿野郎、声がでけえ。この金貨を見てみろや」 男は妻子に金貨を見せた。 「あら!凄いじゃないの!」 「そうだろ?きっとまだ持ってるに違い無い。持て成して気を良くさせれば、きっともっと出すぜ」 そして男は台所の方に向かって叫んだ。 「おい!クィルル!客間のお客さんに食事を持ってって差し上げろ!」 「は…はい!ご主人様!」 台所から現れたのは年の頃17、8といった一人の美少女だった。 ほぼ白に近い銀色の髪に透き通るような蒼い瞳、そして健康的に日に焼けた褐色の肌…髪と瞳の色はともかくとして、褐色の肌は彼女がこの大陸西部の人間ではなく南部の出身者である事を意味していた。 少女の身にまとっている衣服が、男と妻子の着ている衣服よりも遥かに粗末なボロ布に近い物である事は、彼女の身分を表していた。 少女は南部から連れて来られた奴隷だったのだ。
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