魔王と勇者の逆転物語
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柔らかくて温かな感触が、彼の後頭部を埋め尽くす。先ほどの威圧的な声から一辺、慈愛に満ちた声に変わり、ゆっくりと優しく彼の背中を撫でる手は不思議なほどに彼を癒していく。 抱きしめられたこと事でフワリと香る彼女の匂いに、不謹慎ながら彼はドキリと心ときめいてしまった。 「・・・」 「すまなかった。 お前にいきなりあんな光景を見せてしまって」 アレから数分。二人は神殿内にある部屋にいた。周りは豪華な装飾品が並べられている。 そんな中、部屋に置かれているテーブルに座っている清二と彼女。清二の頬には、今だ泣いたときの痕が残っている。 そんな彼にブリュンヒルデは紅茶を一杯、彼の目の前に置いてもう一度謝罪した。 「・・・なんで、俺を殺したんですか?」 置かれた紅茶を眺めながら、ポツリと彼は呟く。反対側に座るブリュンヒルデは、自分用の紅茶を飲もうとして出した右手を膝の上に置きなおす。 「・・・清二。 お前は“転生”と言う言葉を知っているか?」 顔を伏せたのは一瞬。次の瞬間には、真剣な眼差しと口調で彼と向き合う彼女の姿があった。
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