魔王と勇者の逆転物語
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全ては、ある一柱の神と一人(もしくは一個)の人間との会話から始まった。 「はあぁ?!! 俺が地獄行きだと? ふざけるなっ!!」 「ですから、何度も言っているでしょう。 あなたは生前の行いが極めて悪く、転生するのに値しないと判断しました」 白い靄が立ち込めた白い空間で、怒声と冷静で事務的な声が会話になっていない会話をしていた。 事務的な声の主は、最早「美しい」とすら生ぬるく感じる程の美貌の女性だ。人ならざるオーラをかもし出す彼女を人は「女神」と呼ぶ。 「そんな事関係あるかっ! 殺したのはお前のミスなんだろ!さっさと転生させろよこの野郎っ!!」 そしてそんな女神に噛み付く勢いで罵詈雑言を吐き散らすのは、若い一人の男性である。 しかしこの男性、身長から高校生と認識できるのだがその外見は「醜い」の一言に尽きる。 巷で言う「キモデブ男」と呼ばれる類だろうか。 「はぁ・・・あなたには何を言っても無駄みたいですね。 ならば、強制的に「ふざけるなぁぁぁぁぁっっっ!!!」きゃあっ!?」 「さんざん俺の事をバカにしやがって!! ふひひ・・・見れば結構いい女じゃないか・・・」
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