帰り道
-削除/修正-
処理を選択してください
No.4
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗試運転士
本文
「恵美さん…」 彼女が僕を見た。やっぱりかわいい女の子だ。何か言おうにも言葉が出ない。 「時間がかかりそうね。」彼女が言った。「そんなにヒマならちょっとこっちに来て。」 公園のちょっと奥まった遊具の陰にやってくると、彼女はカバンからタバコを取り出して火をつけた。煙を吹き出しながら僕に言った。 「誰かこないか、そこで見てて。」 「は、はい!」僕は遊具の上にのぼって、見張りをはじめた。時々彼女の方を見た。スマホの画面をくわえタバコで眺める彼女は、僕の見張りの任務をしばしばお留守にさせた。 「もういいわよ。」…僕は遊具から降りた。彼女は僕の顔を見て言った。 「私のイメージ、どん底に堕ちたでしょ。」 僕は首を振った。 「これをネタに私を脅して、エッチなことさせるってのもいいわよ。」 「そんなの…イヤです。」 「今はそう言ってても、私と離れたらどうするかしらね。」 彼女は歩き去っていった。 僕は彼女の後ろ姿を見送りながら、今ので僕は一方的に嫌われたのだろうかと、複雑な気持ちになっていた。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
学園物
>
帰り道
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説