俺が魔王?
-削除/修正-
処理を選択してください
No.10
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
中には耐えきれずに、地に手をついて青い顔で嘔吐している兵士もにいた。 兵士たちも、あまりの惨状に言葉も出ないようだ。ただ、黙々と遺体を収容している。 運ばれてくる亡骸を見ているうち、青年は自らも強烈な吐き気を催した。彼の見ていた遺体はどうやら妊婦らしく、腹が半ば裂けて赤ちゃんの首が出ていたのだ。 「殿下、どうかお気を確かに。」 青年の背後にいた、壮年の男が声をかける。彼も青年同様騎乗しており青年とよく似たデザインだがこちらは鉄色の鎧をまとっている。 「ああ、わかっている…」 背後の男に振り返った青年は青い顔で、片手で悪夢を振り払うようなしぐさをしながら告げた。 やがて、兵士たちが遺体の収容を終えた。小さな礼拝堂の廃墟があり、その背後にはここも爆発の痕のある墓地があった。兵士たちが穴を掘り、どの部分がどの者の体なのか判る範囲で仕分けて埋葬し、判らないものは大きな穴に埋葬した。 「敬礼!」 号令と共に兵士たちが墓に向かって敬礼する。青年らもだ。 そして青年は腰の剣を抜き放ち、天を衝いて叫んだ。 「せめて、安らかに眠ってくれ。何としてもこの仇は討つ!」 「おおーーっ!!」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
アブノーマル
>
俺が魔王?
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説