駆ける馬
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モガミはフランス産の種牡馬で、自身は勝ち鞍に恵まれなかったが良血故に種牡馬として輸入されてきた。 そしてその初産駒が今年の夏にはデビューする。 馬産地の評判は中々であるが、気象面で手がかかる産駒が多いと言う悪評もかなりあった。 だが、この牝馬は人懐っこくて大人しく見えた。 「クロちゃん、オーナーさんに挨拶しにきたのかな?」 クロちゃんとは単純なネーミングだが、牧場ではよくある事だ。 そのネーミング通り、青鹿毛の馬体には白斑一つも無い。 「賢そうな子ね」 父が生前最後に選んだ馬の一つだ。 確かその歳の一歳馬の中で最も気に入っていたと思う。 「この子はママもお婆ちゃんも今までこんな凄い子はいなかったって・・・期待してるんです」 「そっかぁ・・・じゃあ、この子が大きいレースに勝てたら・・・」 そう樹里が言うが奈帆は悲しそうに首を横に振る。 「もう、この子達がレースに出るまで牧場が持つかどうか・・・だからママもお婆ちゃんも・・・」 そう言う事か・・・ それだけ零細牧場にとって苦しい時代だと言う事なのだろう。
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