水着部
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┗kyosuke
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何故彼は泳ぐのが苦手なのか……小学校一年生の時に海水浴に来ていたが運悪く離岸流に押し流され溺れそうになったのである。幸いにしてライフセーバーと現場に居合わせた非番の海保特殊救難隊隊員らの迅速の行動で最悪の事態こそ免れたが水に対する恐怖はトラウマとして残っていた。なので25mプールでも泳ぎ切れたら恩の字と言うほどである。 「……せ、榊水先輩。やっぱり僕」 「大丈夫、ここの水泳部は別に全国制覇とか目的じゃないから」 一学年の上の榊水 叶は大樹の幼馴染であり水泳の実力は相当高い、と言うのも両親も兄も姉もスキューバーダイビングライセンスを取っているほど海女である。 「それにあの時は私の責任でもあるんだし、それと二人きりの時はさっちゃんでいいよ」 「へぇ、さっちゃんね……岩屋君、この部の目的は水着に逢う身体を維持するのが目的だから泳ぐのは二の次って考えていいわよ」 「???」 「そうだ、水着に逢う身体を維持する事で他の衣類の見栄えが良くなる。我が部は三年前の不祥事で大会への参加は自粛しているからな。所で榊水、こいつ筆下ろしまだか?」 「多分ね」 「じゃあ任せる」
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