老兵と少女
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先ほど振り出した雨はまだ止む気配をみせていない。 たとえ冬であっても雨のふる日は比較的暖かいものだが、きょうはやけに寒かった。 「この寒い中よく濡れたブラウスでいられたものだ。」 男は独り言をつぶやいた。ソフィアがいないときにはひとりごとが多くなる彼なのだ。 「この様子だと夜には雪に変わるかもしれない。」 常に野外で戦っていた彼は天気に詳しい。天気の急変により、火薬や銃に影響が出たり、体調に変化が生じるためだ。長年の経験により、男の天気に対する感はかなり磨かれていた。 くしゅん。と小さなくしゃみが聞こえた。ソフィアがくしゃみをしたようだ。 戦場にいたころは気軽にくしゃみもできない。ずいぶん気が緩んできたようだ。 ソフィアは下着にタオルをまとった姿で現れた。少女とはいえタオルで隠し切れない彼女の下肢をみて 男は一瞬目を奪われた。 「ごめんね。あなた。今着るものがないの。」 彼女はそういって彼を抱きしめた。冷たいがやわらかい彼女の両手が男の背中をとらえた。 ふいたばかりのブロンドのポニーテールのにおいが彼の鼻を刺激する。 男は同様しながらもソフィアの背中に手をまわした。
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