老兵と少女
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その日はやけに暗い朝だった。 暗雲が立ち込めており、時々閃光が走ったと思うと、天を割くような轟音が響いた ソフィアにとってこんな日は激戦の翌日を思い出した。 戦火に焼けた煙のせいか、戦闘のあった翌日は決まって雨がふるのだ。 男は袖のないシャツの姿のまま、外に干した軍服を眺めていた。むき出しになったその手には有刺鉄線に引き裂かれた荒々しい古傷がいくつもついていた。年の割には引き締まった肉体に古傷が生々しく見えた。 雨が地面を濡らし始めていたが、男にはその服を取り込む様子はないようだ。すでに必要のなくなったものだ ソフィアはブロンズの髪を濡らしながら駆け足でその軍服を取り込むとその老兵のもとに駆け寄った。 髪は短く切ったほうが戦地では有利だが、幼い彼女でも最後まで女であることを貫いたのだ。
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