参謀ディオン・ファントスの一生
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その激昂したカルラがディオンに詰め寄る。 「圧倒的兵力を誇る帝国軍に野戦だけでも無謀だがっ!・・・テルシオスで挑むとは自殺行為だろうがっ!!」 彼女が怒る通り、兵力差は十倍。 しかも陣形はテルシオス・・・ このテルシオスは『銃兵方陣』とも呼ばれ、鉄砲が戦場に投入された初期の陣形。 三段に配列した銃兵隊を中央に配し、一列ずつ交互に連射すると言う陣形。 これにより重騎士が主力の中世の戦闘から近代戦闘に変わった訳だが、時と共に改良され最早時代遅れになりつつある。 そんな陣形を選択した訳だからカルラの激昂も頷ける。 「君の言う通り、テルシオスは滅びた陣形さ」 何処吹く風のディオンはそう言い笑う。 因みに軍制改革の遅れた公国では、つい近年の公弟であるマクシアム伯による改革までは普通に使っていたのである。 つまり兵士達には馴染みで、誰が見てもよく分かるぐらいだ。 そのテルシオスを布陣したディオンは、どこか余裕綽々の笑いを見せていた。 若くして彼が参謀となり得たのは、マクシアム伯の弟子であり、彼をして『私が教えを乞いたい』と言わしめた頭脳である。
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