原始戦争
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時は太平洋戦争末期、南太平洋にうかぶ小さな島…ここに日本海軍航空隊の飛行場があった。 ある夜、海軍将校の軍服に身を包んだ二人の若者が満天の星空を見上げながら語り合っていた。 「佐藤、ついに俺達も明日出撃だな。お前、もう家族に遺書は書いたのか?」 「ああ、書いたぞ。…250キロ爆弾を抱えて敵艦に体当たり…この命をもってお国のためにご奉公できる…誇らしい任務だ。きっと両親と妹も喜んでくれるはずだ。鈴木、お前の家族だってそうだろう」 「そうだな…だが、ただ一つの気がかりは妻と一歳になる俺の娘だ」 「そう言えばお前は戦争が始まる前に結婚していたんだったな。娘とは一度も…?」 「うむ、写真でしか見た事が無い。俺が死んだ後、年老いた両親と妻と幼い娘…生きていけるだろうか?」 「心配ない。恩給が出るはずだ。きっとお前の事を誇りに思って生きていくだろう」 「そうか…そうだよな。少し気が楽になったよ」 そう言うと鈴木と呼ばれた青年は少し寂しそうに空を見上げた。
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