tokubetsu
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俺が藤原家に引き取られた時、一馬は15になったばかりの少年に過ぎなかった。 それでも9つの違いは子供時代には雲泥の差があった。 当然のことながら、俺たちは悩みを相談し合える歳近い兄弟のようにはなりえなかった。 中3ともなった一馬は、俺に対しては眼中にも入らない、ただのガキとしか思ってはいなかった。 一馬と俺は同じ部屋を宛てがわれた。 決して貧しくはない、裕福といっていい藤原家であったが、 兄弟も無く一人っ子として育ってきた一馬に対し、両親は一馬の弟を作るべく、俺を向かい入れたのだ。 少しでも早く仲良くなって欲しい・・両親の願いからの相部屋だったのだ。 その夜、俺はガサゴソという布擦れの音で目が醒めた。 規則正しいその音と微かに漏れる吐息・・・ 俺はネズミでも入り込んだのかとベッドランプに手を伸ばした。 隣のベッドに横たわる一馬と目が合った。 「何してんだ?」 俺の声に慌てて半身を起こす一馬は、そのまま前のめりになり 『うっ・・』という唸り声と共に腰をピクピクと震わせた。 漂う香り・・・ 俺が初めて嗅いだ男の臭いだった。
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