インキュバス〜伊賀淫法帖〜
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だが、ある日半蔵は誰にも告げることなく伊賀の里を捨て何処かへ旅立った。 次代の頭首が抜け忍となり姿を消したという大醜聞は、伊賀一族に泥を塗る事であり、伊賀はその面子にかけて半蔵を抹殺せんと追っ手を差し向けた。 しかし、伊賀の放った追い忍たちは、半蔵の行方はおろか、足取りさえ掴めなかったという。 当然二人の婚約は無かったことにされ、両親にそれを告げられた朧は、布団の中で一日中泣き続けた。 だが、朧にとってそれ以上に悲しかったのは、里を抜ける半蔵が、婚約者であるはずの自分を連れて行ってくれなかった事だ。 (半蔵様にとって、私は親に決められただけの望まぬ婚約者に過ぎなかったのかしら・・・) そう思うたびに朧の心は刃で切り裂かれたように痛むのだった。
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