インキュバス〜伊賀淫法帖〜
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甲賀の大地は今、人々の恐怖と血の匂いで満たされていた。 京都の将軍が率いる室町幕府の軍勢が、反逆者である六角高頼を討ち取らんと、甲賀の地に攻め入って来たのだ。 これに対して六角高頼と彼の配下である甲賀忍者たちは、自らが住まう地を守るため必死に戦った。 だが、幕府軍の戦力は余りにも強大で、反抗も虚しく多くの村や砦は、一つ、また一つと制圧されていった。 もはや甲賀は幕府の手によって滅ぼされてしまうのかと、誰もが諦めかけていた時であった。 「皆さん!諦めてはいけません!」 地獄の如き戦場に一人のくの一が姿を現した。 彼女が手に持った刀を振りながら、一陣の風のように駆け抜けると、雑兵たちの首が刎ねられ、華美な鎧を着た幕府の侍たちの首が宙に舞う。 「おお!朧(おぼろ)さまだ!朧さまが加勢に来て下さったぞ!」 「朧さまが来て下されば百人力よ!」 戦意を喪失していた甲賀の忍びたちは、少女の姿を見て再び戦意を取り戻す。 結果、その日の戦闘は、たった一人のくの一の出現によって幕府の敗北に終ったのだった。
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