バトル・ザ・ヴァンパイア
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ペンネーム
┗ヤマメ
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バラやラベンダーの様な花の匂いとは違い。どちらかと言うとイチゴやラズベリーといったフルーツの匂いに近いソレは、恐怖で帰ろうかと傾きかけていた彼の心を立て直すのに十分すぎるモノだ。 「・・・」 彼の足が不思議と館内へと進んでいく。意識が無いのか、彼の表情は呆然としたままでピクリとしない。 そしてそのまま屈折階段を上がり、二階へ。上がると彼から見て左右に廊下が延びている。 スンスンと鼻を動かす智、最早意識が無い彼を突き動かしているのは“この香りをもっと嗅ぎたい”と言う本能的欲求だけだ。 香りは右の廊下から香って来るようで、自然と彼の足も右の廊下へと向けられる。 長いこと放置されたことで床に敷かれた絨毯はホコリを被り過ぎて灰色になっており、壁と天上にはヒビやクモの巣がいたるところに存在している。 そして、壁に等間隔である木製のドア。コレも長い時間の中で錆やカビが付いている。 「・・・」 廊下の突き当たり、最後には窓が設置されていて其処から夕日の光が廊下を照らしている。 突き当たりから数えて二番めのドアの前で彼は足を止める。どうやら、件の香りの発生源はこの中にあるらしい。
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