アブノーマルな女達
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「えっと、結局何が目的なの?」 「だから、君を守りたいって言ってるだろ!」 (…ダメだ。話が通じない) 恐る恐る聞くが、即座に彼は怒鳴ってきた。 けど、それで逆に冷静になった。 「さっきの映像って、本当に私かな?」 「当たり前じゃないか。君以外の誰に見えるって言うの?」 「暗いから顔はよく見えないし、女の子っていうのは分かるけど、誰かってわからないと思うよ?」 そう言うと、結城くんは途端に言葉を詰まらせて、あわあわしてしまった。 多分、自分でもそう思っていたんだろう。 「で、何がしたかったの?」 「偶然撮れたから、それをネタにして間近でするのを見せてもらおうって…ちゃんと撮れてなかったから、余計に見たくなってつい…ごめん」 結城くんは意気消沈し、反省しているみたいだ。 これでもまだ脅迫してきたのなら考えはあったのだけど、こうなるとちょっと可哀そうになってきた。 「なら、その動画は消してもらうし、コピーとかしてないかも確かめさせてもらう。その代りに1回だけなら見せてあげてもいいよ。でも、この事で私とどうにかなろうなんて思わない事…それでもいい?」
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