やって来たワン娘!
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ーーピーンポーン・・・ 「 ? はーい」 日曜の昼頃、五十嵐家のリビングにインターホンの音が鳴り響く、その音に五十嵐康哉(いがらしこうや)は少し不思議そうな顔をするも、やりかけのゲームを一時中止して玄関に向かった。 「一体なんだ? 訪問販売か? いや、それは無いか・・・」 そう、考えるもこの家の玄関先には「訪問販売お断り」のシールを貼っていることを思い出し、また思考の森にさまようも玄関を開ける。 「五十嵐康哉様ですね?」 玄関を開けると、なぜか宅急便の人が居て外は夏真っ盛りなのでその額には汗が吹き出ている。 「えっ? そうですけど・・・・コレは?」 いきなりのことに少しうろたえ答える彼だが、一体何なのか検討も付かない表情をする。 しかし、宅急便の人はそんな彼を無視してトラックの中から人一人が余裕で入れるほどの箱をもう一人の人と一緒になって家の入り口の床に下ろす。 「こちらが、あなた様の配達物です。 確かにお届けしたので、これで」 そう、言ってさっさとトラックに乗り行ってしまった彼らを康哉はただただ突っ立っているしかなかった。
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