南の島の大王は…
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そんな歴史もあって、ナナナ族とタタタ族の対立は現代まで続いているのである。 だが、前の王様の時代にタタタ族を始めとする諸部族にも学問や就業の門戸が開放され始め、ここ20〜30年は小競り合いを除けば大きな紛争も無く、平和が続いていた。 前の王様は偉かった。ナナナ族が富と権力を独占する今の状態は国として非常に良くないと考え、各部族の集落に学校や病院を建て、農業・漁業の改革や工業・商業の促進に努めた。彼はマダタスカル王国を近代国家として生まれ変わらせたのである。 それに対して今の王様はてんでダメだ。無理がたたって父王が早く世を去り、彼は若くして王位に就いた。だが、小さな頃から甘やかされて苦労を知らずに育ち、大学時代は外国に留学して学んだそうだが「一体何を身に付けて来たんだ?」と突っ込みたくなるくらいの馬鹿だった。馬鹿というか不真面目なのかも知れない。それだけならまだ救いようもあるものの、王位に就いてからは、自分の意見に反対する者を徹底的に遠ざけ、周りをイエスマンだけで固め、独裁的に振る舞い出した。
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