脱獄犯No,0013
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高次は真っ先に美幸の家を目指した。だが、行ってみるとそこは空き家となっていた。やむなく彼は街の酒場に入り、店主に尋ねた。 「マスター、この街に住む日本人の美幸という娘を探しているんだが…」 「ミユキかい?彼女なら街の外れの教会に住んでるよ」 この店主は高次とは顔見知りだった。だが彼は目の前の男が高次とは気付かない。高次は5年間の監獄暮らしで頬は痩け、目は落ち窪み、髭は伸び、健康的に日焼けしていた肌は病的なまでに青白くなっていた。 「教会だと?何だってそんな所に…?」 「可哀想に、ご両親が病気で相次いで亡くなって一人きりになってね、身寄りが無いから教会が引き取ったんだ。今は自分と同じように身寄りの無い子供達の面倒を見てるという話だよ。いや、偉いね…」 今、美幸は19歳になっているはずだ。美少女だった美幸はきっと美しい女になっているに違いない。 「そうか…ありがとう、マスター」 高次は店を出て教会に向かった。店主は彼の背を見てつぶやく。 「あの男、どこかで会ったような気がするんだが、はて誰だったかな…?」 だが彼はついに今の男と5年前に痴漢容疑で逮捕された気の良い日本人を結び付けられなかった…。
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脱獄犯No,0013
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