優柔不断な恋心♀×♂♂
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「お前、ちゃんと聞いてんのかよ〜?」 突然、強士に覗き込まれたリカは、慌てて思考を戻すものの、その表情は赤らんでいた。 「コレだよ…雅志が苦労するのも分かるよ…」 「ちゃんと聞いてるって!…私が悪かったって、ちゃんと雅志に謝ればいいんでしょ?」 「ま、そうするべきだと、俺は思うぜ…」 強士は自分のアドバイスが通じたのだと、勘違いしたらしく、誇らし気に髪をかき揚げた。 校庭から聞こえていた、運動部員たちの掛け声が、途切れて消えた。 まだ明るい空に、白い月が薄く浮かぶのが、遠くで見え初めていた。 「お!もうこんな時間かよ…付き合わせて悪かったな」 強士はリカに背を向け、階段に向けて歩いて行く。 その後ろ姿の、形のいいヒップラインを何気に見ながら、リカは声を上げた。 「ねえ!」 「ん?」 「何で強士はカノジョ作らないのぉ?!」 強士の背中がピクリと動き、歩みも一瞬止まったが、振り向くことはなかった。 リカに背を向けたまま、人さし指と中指を合わせ、それをキザに振りながら階段室へと消えていった。
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