「わからないよ。ただ、このままでは良くないことが起こるのは間違いないだろうな」
「じゃあ、どうすればいいんだ?俺達には何も出来ないじゃないか」
「そうだな…」
皆は黙り込んでしまった。何も出来ないまま厄災が起こるのを待っているしかないのだと誰もが感じていた。
その頃、龍神淵では不思議なことが起こっていた。
滝の水が白く濁り始めたのである。初めは少量であったが徐々にその量は増え続け今では完全に白濁していた。
滝の水は清らかなはずのものだが、今では水底が見えぬほど濁りきっていたのである。まるで沼地のような状態になっていた。
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