PiPi's World 投稿小説

恐怖の洞窟-投稿-

だが、彼が何か恐ろしい目に遭ったのだということはすぐに察する事ができた。
小平太は男に何があったのか聞いてみたが、彼は固く口を閉ざしてしまった。
「…あんたが話したくないのであればそれでいいよ」
小平太は彼にそう言った。
「すまない…」
男は小平太に謝ってから、ゆっくりと立ち上がった。
「俺はもう行かなければ」
男はそう言うと再び小平太に背を向け歩き出した。

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