少年は消え入りそうな声で答える。
「その後は…あの…」
しかし、その先を言うのを躊躇っているようだ。柊真は優しく促すように語り掛ける。
「大丈夫だよ、何でも話してみて」
すると少年は意を決したように話し始めた。
「その後は…急に正気に戻って、自分が何をしたのか理解したんです。それでパニックになってしまって…急いでプールから上がりました」
「そうか、それは大変だったね」
柊真は少年を労うように言ったが内心穏やかではなかった。
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