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隣妻
官能リレー小説 - 若奥さん

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隣妻 1

竜宮虎蔵(たつみや・とらぞう)。20歳。予備校生。
『名は体を表す』という諺があるが、この男にだけは当てはまらない。
虎蔵は20歳にしてデップリと肥え太った肥満体にして近眼のために分厚い眼鏡をかけており、しかも性格は極めて臆病で対人恐怖症気味…という『竜』だの『虎』だのという強い獣の印象とは似ても似つかぬ男であった。
彼は今、実家を出てマンションの一室に居を構え、そこから予備校に通っている。
しかし正直な所、志望する大学に合格する確率は限りなくゼロに近いと言わざるを得ない。
本人もその事は自覚しており、ゆえに受験勉強というものをやる気が一切起きず、従って予備校へも行かず、ダラダラと日々を送っていた。
まさに人生の袋小路だ。
しかし、こんなダメ男にもたった一つだけ楽しみな事があった。
ピンポ〜ン
「竜宮さ〜ん、いらっしゃいます〜?」
「は…はい!!いらっしゃいますです」
チャイムの音と若い女の声。寝っ転がっていた虎蔵は慌てて飛び起き、玄関の扉を開ける。
「カレー作りすぎちゃったんですけど、良かったらいかがですか?」
そこに立っていたのは隣室に住む主婦、花山百合恵(はなやま・ゆりえ)だった。25歳。一児の母である。
幼さの残る愛らしくも整った顔立ち。長い髪を後ろで束ねている。
彼女はマンション内の住民達から気味悪がられている虎蔵に普通に接してくれる唯一の人物であった。
「あ…ありがとうございます。いつもご飯もらっちゃって…」
「良いんですよ。気にしないでください」
そう言ってニッコリと微笑む百合恵。その姿は虎蔵には女神のように見える。
「本当にすいません…どうも」
カレー鍋を受け取る虎蔵。しかし、彼の目線は鍋の奥、百合恵の胸元の二つの大きな膨らみに注がれていた。

「もぐもぐ…あぁ…百合恵さんは良い人だなぁ…。綺麗だし優しいし料理は上手いし、おまけに乳もデカい…あぁ…あんな女の人が俺の嫁さんだったらなぁ…もぐもぐ」
さっそく貰ったカレーを食いながら、絶対に有り得ない願望を口走る虎蔵。その時である。
『ああ…ん…あ…いい…』
壁の向こう…すなわち隣の部屋から女の喘ぎ声が聞こえて来た。それは先ほど虎蔵にカレーを持って来てくれた女神の、あられもない淫らな声だった。
「お!始まったな…ひひひ」
それを聞いた虎蔵はカレーを食う手を止め、ティッシュ箱を持って壁際に移動した。
虎蔵はズボンとパンツを下ろし、勃起した陰茎を取り出すと手に握ってしごき始める。
そう、これこそ虎蔵の本当の楽しみなのであった。

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