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超合体★アクメロボ ガングリオン
官能リレー小説 - SF

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超合体★アクメロボ ガングリオン 33

コリン「ま、いっか。…でも帰ったら後で彩音がギャーギャー騒いでうるさいだろうな」

…脳裏に一瞬、彩音の泣き顔が浮かんだ。
コリンはしばし思案にふけった後、肉塊を抱え上げて腹部に収納すると飛び去った。

数時間後。
彩音が目を覚ましたのは、自分の部屋の中だった。

コリン「目が覚めたか? 彩音のおかげでアスペル・ガーを倒せたぞ!」
彩音「はっ!! …痛うっ!!」

ベッドから跳ね起きると股間に痛みが走った。
クリトリスや尿道や子宮口をさんざんに苛められたのだから無理もない。
布団をめくって恐る恐る覗き込むと、アソコにはフックとリングが嵌ったままだ。

(こんなのつけてちゃますます学校に行けないよぉ…)

彩音は思わず泣きたくなった。
しかし、そんなことよりもっと大事なことがある。

彩音「コリン君、約束は? 芽衣ちゃんは…救い出してくれた?」
コリン「ん? ま、まぁね…。おい、入ってこいよ!」
芽衣「彩ちゃん!! 気がついたのね!! 助けてくれて本当にありがとう〜!!」
彩音「芽衣ちゃ〜〜ん!! 無事だったのね!! 良かった〜〜〜!!」
芽衣「彩ちゃ〜〜ん!! とっても…とっても怖かったよぉ…!! ぐすっ。ぐすっ」

芽衣は彩音に飛びついた。
抱き合って再会を喜び合う2人。その顔は涙と鼻水でぐしょぐしょだ。

コリン「ほらほら、いつまでも泣いてるんじゃない! 芽衣、家族が心配してるだろ。早く家に帰れ。僕が送ってやる」

慌ててコリンは2人を引き剥がすと外に連れ出した。
別れを惜しんで彩音が玄関まで見送りに出る。

鈴音「芽衣ちゃんもう帰っちゃうの?! せっかくだからお泊りしていきなさいよ〜!!」
芽衣「いいんです、おばさま。おやすみなさ〜い」
彩音「芽衣ちゃ〜ん! またね〜!!」
鈴音「じゃあコリン君、ちゃんと送ってあげてね! 送り狼はダメよ〜!!」

深夜の住宅街をとぼとぼ歩く2人。
芽衣の家はすぐ近所で、歩いて10分程の距離だ。
人気の少ない通りに出てからコリンはようやく口を開いた。

コリン「芽衣…。あまり彩音に接触しすぎるな。お前がクローンだってバレるかもしれないからな」
芽衣「…はい、気をつけます」

答える芽衣の表情はどこか悲しそうだ。
アクメ・リアクターはメスの遺伝子を登録しておき、緊急事態には予備パーツとしてクローンを作ることができる。
コリンはこの機能を使って芽衣をコピーしたのだ。
ただし、再生した人間の記憶や知識は復活させることができない。
そこで彩音の脳内から音無芽衣の情報を取り出し、その記憶を植え付けることで急場をしのいだのだった。

コリン「僕の命令はこの通信イヤリングに送る。普段からつけていろ」
芽衣「はい…」
コリン「くっくっく。これから彩音の調教がやりやすくなるぞ〜。調教器具は取り付けてやったし、お前という手下は出来たし。後でたっぷりお返ししてやる。メスの分際で人をボコボコ殴りやがって…」

おいちょっと待て。
本当の奴隷扱いなら、芽衣が死んでいようと生きていようと別に関係ないだろう。
色々と理屈をつけてはいるが、要するにコリンは本能的に彩音の悲しむ顔を見たくなかったのだ。

(野蛮な原住民のメスに自分がだんだん惹かれ始めている…)

ということに当人も気づいてはいなかった。

第3話 完

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