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超合体★アクメロボ ガングリオン
官能リレー小説 - SF

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超合体★アクメロボ ガングリオン 117

突然のこの展開には戦闘を中継していたヘリも慌てた。

アナウンサー「ああっ!! ガングリオンが攻撃をやめて上昇してゆきます!! 一体どこへ行くのでしょうか?!」
ディレクター「このまま宇宙に出られたら中継できなくなるぞ! 国際宇宙ステーションからの中継に切り替えろ!!」

キ―――――ン!!
追撃してくる赤騎士・青騎士の猛攻を何とかかわしながら飛ぶガングリオン。
必死の操縦を続けながらもコリンは父と次なる作戦を練った。

コリン「…ところで父さん。あいつらのボディを破壊するにはどれくらいのエネルギーが必要なんだ?」
セーガン博士「…前回は1000ギガトン分の反応弾を打ち込んだ」
コリン「何だって?! アルティメイト・ガングリオンの全力攻撃だってそんな破壊力はないよ!! 一体どうやってそんな…!!」
セーガン博士「いいから指定したポイントまでやつらをおびき出すんだ!! 後は私に任せろ!!」

半信半疑のコリンだったが、今の状況ではとにかく言う通りにするしかなかった。

コリン「…はあっ、はあっ。ようやく指定ポイントに着いたぞ!」

しかし、コリンのその一瞬の気の緩みを騎士たちは見逃さなかった。
ガングリオンの背後を青騎士の放ったビームが直撃した。
グワッ!!

コリン「うああああああ――――ッッッッ!!!」

ガングリオンを追跡してきた宇宙船『ゼルヴェンジャー』は全砲門を開いて騎士たちを攻撃した。
その隙に態勢を整えて反撃するガングリオン。

セーガン博士「大丈夫かコリン!!」
コリン「あ、ああ。ちょっと油断しただけだ!! それよりも父さん、あいつらを破壊するほどのエネルギーはどうやって作るんだ?」
セーガン博士「出来る!! ゼルヴェンジャーにはありったけの反応弾を積み込んである。アクメリアクターを暴走させ、自爆させるのだ!!」
コリン「な、何だって?!?! まさか…そんな…特攻?! ダメだよ父さん!!」
セーガン博士「私は赤騎士・青騎士と共に死のう!! コリンのためなら死ねる!!」
コリン「ダメだ!! 絶対そんなことさせるわけには…!!」

その時であった。
大きく伸びた青騎士の槍がガングリオンを貫き、赤騎士の金属髪が腕にからみつく。
機体を再び激しい電撃が貫いた。

コリン「ぎゃあああああああっ!!!」

電撃の波に合わせて大きく機体を震わせるガングリオン。
衝撃で応急処置した腹の傷が再び破れ、コリンは吐血した。

コリン「げぼおおおっ!!」
セーガン博士「コ、コリ――――ン!!」

セーガン博士は絶叫と共に宇宙船ゼルヴェンジャーを2つに分離させた。
ゼルヴェンジャーは非常事態に備え船体前半部のα号、後半部のβ号に分離できるのだ!!

セーガン博士「お前らなぞにむざむざコリンを殺させはしない!!」

博士の操縦するα号はビームを乱射しながら赤騎士・青騎士に猛然と突っ込んでゆく。

赤騎士・青騎士「グゲッ!!」

2体はガングリオンへの攻撃の手を止めてα号への反撃に切り替えた。
赤騎士の剣と青騎士の槍が伸びて突撃してくるα号の操縦室を貫いてゆく。
室内では次々と爆発が起き、博士も爆風で倒れ込んだ。

セーガン博士「ぐわああああっ!! …まだまだ!!」

博士はよろよろと起き上がり操舵輪を握り直すと、艦首を赤騎士に激突させる。
グシャアアアア…ッ!!

赤騎士「グゲエエエエエエエエ!!」

α号の艦首をまともにくらってひしゃげる赤騎士。

コリン「父さ――――ん!! 死んじゃ嫌だ――――ッ!!!」
セーガン博士「何を言うコリン、私はお前のために死ねて本望だよ! 地球のことは任せたぞ!! すぐ爆発が起きる!! 早くここを離れるんだ!!」

一方、青騎士はα号から離れ、ガングリオンに狙いを定めた。

セーガン博士「させるかァァ――――ッ!!!」

博士は艦首を青騎士に向け直して突っ込んだ。

青騎士「ギギッ!!」

メリメリメリ…!!
艦首にめり込んだ赤騎士ごと激突し、潰されてゆく青騎士。
しかし青騎士も必死に反撃する。青騎士の放ったビームが艦首を焼き尽くした。

(コ、コ…リ…ン!!)

操縦室が爆発して四散するのとセーガン博士が自爆スイッチを押すのがほぼ同時だった。
そして一瞬、虚空はまばゆい閃光に包まれた!!

コリン「父さ―――――ん!!!」

ドドドドドド…!!!
ガングリオンは手足のアーマーを盾のように展開して1000ギガトンの超爆発のショックに耐え続けた。

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