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原始時代の聖水
官能リレー小説 - ファンタジー系

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原始時代の聖水 1

急な斜面を流れ落ちる水は、川幅を広げていく。
そこに二人の男が向かい合っていた。一人は上半身裸で、腰に茶色の毛皮をまいただけの男だ。
もう一人も似たような服装だがこちらの毛皮は黒い。
「おい!お前が噂の水使いか?」と黒い毛皮の男が低い声で言った。
「違う、人違いだ」と茶色い毛皮の男は答えた。
だが黒い毛皮の男は容赦なく石斧を振り上げていた。
茶色い毛皮の男は横に飛んでそれを避けた。
そして避けた勢いのまま一直線に横にあった小さな小屋に逃げ込んでいた。
黒い毛皮の男はその後を追って小屋の中に飛び込もうとした。
だがその瞬間、小屋の中から水が噴き出して来た。
その水は奇妙に濁っていた。緑色とも灰色とも言えるような色をしていたのだ。 
黒い毛皮の男は慌てて後ろに下がってそれをかわしていた。
だがそれでも少しは浴びてしまったらしい。
顔をしかめて目をこすっている。
「貴様!何をしやがった!」
そう怒鳴りながら今度は慎重に小屋の中に入って行く。
するとそこには誰もいなかった。ただ大量の濁った水があるだけだった。
しかしすぐに異変に気付いたようだ。
「くそっ!どこに行きやがった?出て来い卑怯者め!」
そんな声を上げている。
その時だった。黒い毛皮を巻いた男、グレベのペニスは勢いよく我慢汁を噴射していた。それは緑色に染まった水を汚していった。
「うおっ!何だこれは!?」
彼は驚いて自分の股間を見ていた。
「まさかあの水には媚薬が…」
グレベはどうにかして逃げようと辺りを見回したが、体の自由がきかない事に気が付いた。
足元の水がドロドロとまとわりついているのだ。
「動きが封じられたか!」
それでも何とか動こうとしたが無駄な事であった。足の裏が床にくっついてしまったかのようだ。
「クソッ!どうなってるんだ一体」
そう言っている間にも彼の体はゆっくりと地面に沈んでいった。

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