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魔王と勇者の逆転物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔王と勇者の逆転物語 1


全ては、ある一柱の神と一人(もしくは一個)の人間との会話から始まった。

「はあぁ?!! 俺が地獄行きだと? ふざけるなっ!!」
「ですから、何度も言っているでしょう。 あなたは生前の行いが極めて悪く、転生するのに値しないと判断しました」
白い靄が立ち込めた白い空間で、怒声と冷静で事務的な声が会話になっていない会話をしていた。
事務的な声の主は、最早「美しい」とすら生ぬるく感じる程の美貌の女性だ。人ならざるオーラをかもし出す彼女を人は「女神」と呼ぶ。
「そんな事関係あるかっ! 殺したのはお前のミスなんだろ!さっさと転生させろよこの野郎っ!!」
そしてそんな女神に噛み付く勢いで罵詈雑言を吐き散らすのは、若い一人の男性である。
しかしこの男性、身長から高校生と認識できるのだがその外見は「醜い」の一言に尽きる。
巷で言う「キモデブ男」と呼ばれる類だろうか。
「はぁ・・・あなたには何を言っても無駄みたいですね。 ならば、強制的に「ふざけるなぁぁぁぁぁっっっ!!!」きゃあっ!?」
「さんざん俺の事をバカにしやがって!! ふひひ・・・見れば結構いい女じゃないか・・・」
ただただ喚くばかりの彼にため息を吐く女神。手を頭に当てヤレヤレという素振りを見せるあたり、よほどの時間を費やしていたのだろう。
そこで、強制的に地獄に送ることにした女神は小さく何かを呟き始める――瞬間、怒りで我を忘れたブ男が女神に向かって突っ込んでくる。

いきなりの事で回避できなかった女神。そんな彼女に覆いかぶさるとブ男は荒い息を吐きながら舌なめずりをする。
「ふひひひひ・・・見れば見るほどいい女じゃないか・・・よし、お前を俺の雌奴隷にする!」
「な、何をいって、んんっ!!? んんっ、んん〜・・・っっ!!!」
両手を押さえられ、身動きが取れない女神。その顔は本気で嫌がっている少女のモノだ。
そんな女神にブ男は醜いタラコ唇を女神の唇に被せてきた。所謂キスだ。
キスされたことが分かった女神は、先ほどよりも激しく体を動かす。
しかし、どういうことか男を振りほどけない。
(どういう事?! 幾ら戦神でない私でもこんな筈・・・まさか?!!)
一瞬、ある事が脳裏を過ぎり絶望した彼女。

そのあまりの事に、パタリと抵抗を止めてしまった。

「ああぁ〜〜〜〜っっっ♪ 気持ちイィ・・・気持ちイィのぉぉっっ♪♪」
「ふひひっ! 此処か、此処がいいのかっ!! えぇ、この淫乱女神!」
一体どれだけの時間が過ぎただろう。白い靄で覆われた空間にイヤらしい水音と嬌声が響き渡る。
自分に起きた「ある事」に気づいた女神は意気阻喪。男のされるがままになっていた。
長い金の髪、小さく整った顔。肌はシルクの様に白く胸は彼女の顔以上に大きく形も良い。キュッとしたウエストにスラッと伸びた両手足、お尻は桃のように綺麗でしゃぶりつきたい程だ。
そんな文字通りの絶世の美女が四つんばいになり、ブ男の大きくそそり立った肉棒を秘所に突っ込まれて喘いでいる。その光景はまさに「雌」そのものだろう。

「うぅ・・・出るぅ・・・お、おおぉっっっ!!!」
「あぁ・・んぁ・・・あぁぁぁぁぁぁっっっ♪♪」
ビクビクと体を震わせるブ男。次の瞬間、ドロドロに粘っこい精液が女神の膣を蹂躙し始めた。
すでに10回は超えている筈の射精。しかし、出てくる量は始めと差ほど変わってはいない。

「はぁ、はぁ、ふひひ・・・どうだ、またナカで出してやったぞ?」
「あ、あぁ・・・ありがとうございまふゅ・・・ご主人様♪」
ズボォッ!、と音をたて抜かれるブ男の肉棒。抜かれた直後に彼女の秘所からはドロドロの精液が零れだす。
「さぁて・・・また聞くが、俺はどうなるんだ?」
「あひぃ・・・あぁ・・・・て、転生でしゅ・・・・転生して私を可愛がってくだひゃい・・・」
ビクビクと体を痙攣させる彼女を後ろから覗き込むようにニヤニヤと醜い笑みで聞いてくる彼に、女神はアへ顔のまま答える。
「いいぞぉ・・・転生してやろう。 もちろんお前もだ。お前は俺の専用雌奴隷なんだからなっ! ぶひゃははははっっ!!!」
「は、はいぃ・・・」
黒い笑みを浮かべながら、彼女を見下ろすブ男。白い靄で覆われた空間に男の笑い声が木霊する。

「フレイヤッ! クソッ、手遅れだったか」
数分後、白い空間に一人の若い女性が現れる。美しい女性だ。
流れるような銀の長髪に透き通った青の瞳。整った小顔にスラッとしたウエスト。シミ一つ無い綺麗な肌に大きく実った胸。
世の女性が嫉妬するであろうスタイルを軽装な鎧で武装するこの女性、名をブリュンヒルデと言う。

彼女、ブリュンヒルデは口を噛み締め苦い表情をしながら吐き捨てる。
数十分前、彼女の親友であるフレイヤが予定より早く一人の人間を死なせてしまった、と言う事を聞いて彼女は嫌な予感が脳裏を過ぎったのが始まりだった。
最初は、気にも留めることの無い事として無視する事に決めていたのだが、徐々に大きくなるその予感にとうとう彼女は仕事を抜け出し、急ぎこの空間にやって来たのだが結果は最悪。
フレイヤの神性も、聞いていた人間の気配すらない。目の前の疑問に様々な憶測が彼女の頭に飛び交う。
「ん? この匂い・・・まさかッ?!!」
その時、ある匂いが彼女の鼻をつく。その匂いに不思議と思ったのは一瞬、すぐにその正体が分かると同時に此処で何があったのかも理解する。
「くっ、どうする・・・奴には恐らくアイツの・・・嫌、此処でこんな事を考えている場合じゃないか・・・」
白い空間で一人考えるブリュンヒルデ。しかし、その悩みも僅か数秒で打ち消すと決意を固めた顔で上空を見上げる。
次の瞬間、彼女の背中から純白の羽が広がった。
その羽を羽ばたかせ、彼女は白い空間を後にした。

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