僕の恋人女教師 1
それまで、女教師というと、トラウマでしかなかったのだが―
「じゃあ、また明日ね」
教壇で微笑む黒スーツの担任教師、平田栞、24歳。
教師に見えないほど童顔。小柄。
でもスーツの下にははち切れんばかりの巨乳。いい形のお尻。
何でそれを僕が知ってるのか?
それは、僕が、彼女と交際しているからである。
教師にトラウマを持った僕が、教師である栞さんと付き合うようになったのは、第一はやっぱりその、歳上には思えない見た目。
「それって悪口みたいじゃん」
と栞さんは愚痴るけど、とても重要なこと。
それに栞さんは優しく、包容力があって、僕のトラウマにも向き合ってくれた。
だから、好きになった。
―帰りの挨拶が終わり、教室の中が僕と栞さんだけになるのに、あまり時間は要さない。
「翔……終わるまで待てる?」
「うーん…」
「今日は金曜日だから、私の家行って週末はずーっと過ごせばいい―っ」
栞さんに近づき、そっとお尻に手を回した。
「ココじゃ触っちゃダメっ」
「ずっとやりたくて我慢できなかった」
「もぉ…」
栞さんと僕は……身体の相性が抜群だ。僕らはそう思っている。
栞さんとの距離が縮まったのはクラスの友人達と回し読みしていたエロ本がバレて没収されたことがきっかけである。
友人達は知らないと言ったり自分は無関係だと主張した中、僕は素直に非を認めた。
「翔…悪いな」
「気にするな、誰かが白状しないと解決しないだろ」
本当のところは僕が一番悪いわけではないが、栞さんのロリ巨乳が気になっていたから……
「船津くん、今日の授業が終わったら生徒指導室ね」
「はい」
ここから栞さんとの関係が始まる。
二人きりで開放的だけど、僕らは案外飢えていない。むしろ、違った方面の奉仕を受けている。
宿題を手伝ってもらっている。ジュースやお菓子をつまみながらリラックした状態で楽にこなせてしまう。
栞さんのおかげで様々な便宜を受けている。マスターキーも都合できるし、追試や補習とも無縁だ。僕が栞さんに接近していることは平田家も実質的に公認だ。
僕の一族が戦後の混乱期に平田家にいろいろフォローしたのがきっかけで、祖父の代の恩を今でも覚えているそうだ。
それに、今の平田家は中堅企業を営む地元では有力者に近い位置にあってこの学校の卒業生も雇用しており、栞さんも学校の上層部から特別扱いされてる。