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従姉と…
官能リレー小説 - 年上

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従姉と… 1

俺は真島真(ましま・まこと)、25歳のサラリーマンだ。
普段は勤務先の地方都市に住んでいるが、今年の暮れ正月は休みが取れたので実家で過ごそうと、数年ぶりに故郷の田舎町に帰って来た。

‐元旦‐
「…あ!あいつ結婚したのかぁ〜」
コタツの中で年賀状を見ていると、お袋がよそ行きに着替えて出て来て言った。
「真、本家の伯父さんの家に新年の挨拶に行くよ」
「あぁ、いってらっしゃい」
「何言ってんの?あんたも一緒に行くんだよ」
「えぇ?母さん、俺もう子供じゃないんだよ…?」
「ばか、本家への挨拶は毎年恒例でしょ。あんた家に居るんだから連れて行かなかったら変に思われるよ」
「居ないって事にしといて…」
「もうダメだよ。あんた帰って来たって電話で話しちゃったもん」
「ハァ、面倒臭いなぁ…」
元日はダラダラのんびり過ごしたかったのだが…。
お袋は言った。
「ブーたれないで早く用意しな。今年ちょうど由香里ちゃんも帰って来てるらしいよ」
「え?由香姉が…」
由香姉こと真島由香里(ましま・ゆかり)は俺の従姉で、歳は俺より3つ上…28歳になる。
確か前に会ったのは俺が高校生で由香姉が大学生の時だったから、もう7〜8年ほど会っていない事になる。
実はその頃、俺は由香姉に対して密かな恋心を抱いていた。
優しく、町内でも評判の美人で、少し年上の彼女は、俺の初恋の相手だったのだ。
そして、子供のころ一緒に遊んでもらったこともあり、冗談半分でプロポーズをしたことを思い出していた。

叔父さんの家の前で、さらに美人になった由香姉にバッタリ会ってしまった。
「ひさしぶりね。まー君。」
「由香姉…」
俺は一瞬、思わず見とれてしまった。久しぶりに再会した彼女は若い頃には無かった“大人の女の色気”とでもいうのだろうか…そんなものが加わって昔より一層魅力的に見えた。容貌も仕草も、そして身体も…。
女は30前が一番魅力的だという話を聞いた事があるが、確かにそうかも知れない。

「おう、真、大きくなったなぁ〜」
「本当に久しぶりねぇ〜、真くん」
「伯父さん、伯母さん、明けましておめでとうございます」
「さあ、上がれ上がれ。良い酒があるんだ。真も一杯やっていけ」
「兄さん、調子に乗ってあんまり真に呑ますなよ?」
「良いじゃないか、子供じゃあるまいし」
一緒に呑める相手が来たと伯父は大喜び、見かねたオヤジがたしなめる程だ。伯父一家には娘ばかりで男の子がいない。来る前は元日から親類の機嫌伺いなんて面倒臭いと思っていたが、ここまで喜んでくれると来た甲斐があったというものだ。それに…
「……」
俺は由香姉の方にチラッと視線を向けた。彼女の方も俺を見てニコッと微笑んでくれた。
由香姉は弁護士をやっている。
「ただいま〜。」
この声を聴いてさらに、もう一人、由香姉に負けず劣らずの美人女性がいたことを思い出した。

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