再会 1
「僕!!大きくなったら、沙織お姉ちゃんと、結婚する!!」
「え?私と?ふふ。じゃあ、あなたが大きくなるまで待ってるからね。約束よ。」
そして、その3日後、沙織お姉ちゃんはどこかの街に引っ越していった。
僕は酒井雄介。高校生だ。
最近、同じ夢を何回も見る。そして、その沙織お姉ちゃんがまた、
数年ぶりにこの街に帰って来るという電話が来た。
(沙織お姉ちゃん。あの約束まだ、覚えてるかな?)
電話の内容は、小さい頃の夢だった念願の教師になってこの町にある高校に勤務する事になったと言う事だ。
沙織お姉ちゃんが担任だったらいいのになと期待しながら寝た。
翌日…
今日から新しい担任の先生だな。どんな先生だろと想像しながらホームルームになった。
担任の先生が入ってきた。
その先生は眼鏡をかけて髪型はポニーテールにして胸はかなり大きい先生だ。
「城戸沙織です。皆さんよろしく」と先生は言った。
先生は名簿を見てから僕を見るなり 「もしかして酒井さん家のゆーちゃん」
「ゆーちゃん久しぶり」と声をかけた
僕をゆーちゃんと呼ぶのは沙織お姉ちゃんしかいなかった
そして自己紹介をしながらホームルームは終わった。
そして、休み時間にクラスの男子連中に、どういう関係なのか質問攻めにされた。
まあ、沙織お姉ちゃんは美人だから、しょうがないけど。
その放課後。
「うふふ。大変だったわね。」
「見てたんなら、助けてよ。」
「こうやって二人で一緒に帰るの久しぶりね。」
そして、沙織お姉ちゃんの車で帰ることにした。
「う、うん。そうだね。」
僕は緊張している。それは、数年前よりもきれいになっていたからだ。
「実はこの街に帰ってきた理由がもう一つあるの」
「え?なに?」
「それは、あなたと結婚するために帰ってきたのよ。」
「じゃあ、子供のころの約束、覚えていてくれたんだ。」
微笑みながら言った。
「ええ。もちろんよ。」