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大富豪の娘
官能リレー小説 - 年上

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大富豪の娘 1

僕は楠木 博巳(くすのき ひろみ)。○学5年生です。女の子みたいな名前ですがれっきとした男です。身体も小柄で顔も女の子みたいなので同級生からバカにされるのが悩みの種です。

ある日、お父さんとお母さんが僕に言いました。
「博巳、実はお前には許嫁(いいなずけ)がいるんだ」
「えぇ!?」
「相手はパパの親友の娘さんで今日むかえに来るそうよ」
「ちょっと待って!聞いてないよ!」
その時、上空からバババババ…というヘリコプターの爆音が轟き、なんと家の庭に着陸したのです。中から出て来たのはスーツ姿の若い女の人でした。髪を後ろでアップにしてまとめ、細長い銀色のメガネをかけたクールな印象の綺麗なお姉さんです。
「楠木 博巳様ですね?お迎えに参りました」
「あ…あなたが僕の許嫁ですか?」
「いいえ、私は南条グループの秘書を勤めさせていただいております、長谷川 香苗(はせがわ かなえ)と申します。以後お見知り置きを…」
そう言うと長谷川さんは丁寧に僕達に頭を下げました。お父さんとお母さんは言いました。
「どうか博巳をよろしくお願いします」
「不出来な息子ですが…」
「お任せください。博巳様は私が責任を持ってお預かりいたします」
「ちょっと待ってよ!僕抜きで話進めないでよ」
ところが長谷川さんの後からメイド服に身を包んだ二人のお姉さんが現れて僕の身体をヒョイッと抱え上げると、ヘリコプターの中へと連れ去りました。
「わあぁぁ〜!?お父さん!お母さん!助けてぇ〜!」
「達者でなぁ〜」
「お盆とお正月には帰って来るのよぉ〜」
二人はノンキに手を振っています。こうして僕は南条家に拉致されたのです。

ヘリコプターの中で長谷川さんが説明してくれた話によると、南条家は平安時代から続く家柄で、現在は日本で五本の指に入る程の大資産家なのだそうです。
「ど…どうしてそんな名家と僕ん家みたいな庶民の家に縁談が…?」
「それは南条家の現当主、南条 清貴(なんじょう きよたか)様が博巳様のお父様とご親友であらせられたからです」
「それだけですか?」
「はい…」
やがて眼下に、どこかの国の宮殿のような西洋風の大きな建物と庭園が見えて来ました。

ヘリコプターは庭園の一画に設けられたヘリポートに着陸しました。
「す…すごい…」
「ご案内いたします。こちらでございます」
僕は長谷川さんに屋敷の中の一室へと案内されました。
「やあ、君が博巳君か!良く来た!」
「いらっしゃい。ようこそ我が家へ」
そこにいたのはダブルのスーツを着た人の良さそうな恰幅の良い中年の男の人と白いブラウスに紺色のタイトスカートの若い女の人でした。歳は20代とも30代とも見え、よく判りません。腰まである長い髪とメロンみたいな大きな胸を持った綺麗な女の人です。
「あ…あの、あなたが僕の許嫁の方ですか?」
「私が?あらあら…うふふ、そうねぇ、こんな可愛い坊やなら大歓迎かも…」
「…?」
「美和子、博巳君をからかうんじゃない」
「ごめんなさいね、博巳君。私は南条の妻の美和子(みわこ)と申します。つまりあなたのお義母さんになるわね」
「あ…!ご…ごめんなさい…僕…」
「ハッハッハ…美和子は私より20も年下だからなぁ。間違えても仕方無かろう。博巳君、私が南条 清貴だ。よろしく頼むよ」
「よ…よろしくお願いします。あの…そうすると僕の許嫁になる人は…」
「あなたの許嫁は私の娘の詩織よ。」
「娘さんがいるんですか?」
清貴さんは隣の部屋に向かって叫びました。
「おぉ〜い詩織!いつまでふてくされてるんだい!?博巳君が来てくれたんだよ!?挨拶くらいしなさい!」
ガチャッ…
「もう!お父様ったら!私ぜったい結婚なんてしませんからね!?」
ドアが開いて僕より2〜3歳年上と思しき女の子が現れました。どこかの学校の制服らしきブレザーとチェックの入ったスカートに身を包んだロングヘアの可愛い女の子です。
「博巳君、紹介しよう、娘の詩織だ。年は君より一つ年上になる」
「えぇ!?じゃあ○学6年生!?てっきり中○生くらいかと…」
「悪かったわね。フケ顔で…」
詩織さんは僕をジロッと睨んで言いました。
「ち…違います!し…詩織さん大人っぽくて綺麗だから…!」
「良いわよ、取り繕わなくたって…それと名前で呼ぶのやめてくれないかしら」
「ご…ごめんなさい…な…南条さん」
どうも彼女は無理矢理僕と結婚させられる事が不満みたいです。

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