女嫌いが女になったら 96
「でも、成長期なのね……ブラきつくなったんじゃないの?」
背中の方から数恵はほんわかとした感じでそう言う。
「う、うん……ちょっと……」
少し戸惑いながら答える数世。
「そうよね〜……多分そうだとおもったわぁ〜……いずれママのおっぱい追い越されちゃうわ」
「無理っ!、ぜーったい無理っ!」
数世より数カップ大きな胸……流石にそれを超えるとアンバランスすぎる。
数恵ぐらいがボーダーラインだろう。
「ふふふ……ちょうどママも下着買いに行こうと思ってたから、明日でも一緒に行かない?……買いに行って、夜はパパに内緒で2人でお食事しない?、あのケーキが美味しいホテルのレストランで……」
ケーキと聞いて数世の顔が輝く。
女の子にとって、ケーキは禁断の果実そのものである(笑)
「わあっ!、お母さん大好きっ!!」
振り向いて数恵に抱きつき、豊満な胸元に頬擦りする数世。
数恵は、そんな数世の頭を優しく撫でる。
『ふふっ…可愛い数世。そうよね、数世は昔から甘いのが好きだったもんね。
じゃぁ、明日一緒に行きましょうね♪』
『うん♪』
数世はもう行く気満々だ。にっこりと母に微笑んでいる。
『ふふっ。さぁさぁ…いつまでそうしているの?ママがちゃんと洗ってあげるから、
背中をむけなさい。』
『はーい。』
上機嫌の数世は背中を向ける。
数恵はボディーソープを付けたスポンジを背中に丁寧にまんべんなく塗っていく。若く張りのある白い肌は、沫を弾いてキラキラと輝いていた。
『まぁまぁ、若いっていいわね。肌に張りがあって、ママは羨ましいわ。』
『そ、そんな…恥ずかしいよ。』
背中越しに言われる言葉に、数世は顔を真っ赤にする。
『そんな事はないわ。数世は、美人でスタイルは良いし・・・そうそう、明日買いに行く下着は、ママが良く行くランジェリーショップが良いわ。あそこならきっと、数世をもっと綺麗にしてくれるわよ。』
嬉しそうに語る数恵。気分はすっかり愛娘との買い物を想像しているようだ。
『……ランジェリーショップ?』
数世の頭には?マークが幾つも浮かぶ。
「ふふっ……数世ももう下着からお洒落しなきゃいけない年頃だもんね……専門のお店に行かなくっちゃ」
巨乳の女性が増えた昨今とは言え、数恵のようなサイズになってくるとなかなかしっくり来るサイズのものが無かったりする。
そんな所から探し出したのがとあるランジェリーショップで、様々な種類や洋物、サイズも多種ありオーダーメイドもしてくれる。数恵はそこを気に入り、行き着けにしていた。
実の所、数恵は娘とお洒落して出かけたいと言う思いが常々あり、ちょうど今回がいい機会と話を切り出したのだ。