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女嫌いが女になったら
官能リレー小説 - 学園物

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女嫌いが女になったら 8

『おはよ、小百合。』

投げ掛けられた声に応える俺。声の主は、数世と同じ制服に身を包んだ少女だった。

身長は163pほどで、ふくよかなバスト、ほどよく締まったウエスト。大きくもプリンっと上を向いたヒップ。魅力的な女性特有のラインだ。栗色のウェーブがかったロングヘアー、意思の強そうな凛とした顔立ちが印象的である。

名は多岐小百合(たきさゆり)。近所に住む俺の幼なじみだ。

『どう、調子は?もう大分板に付いてきてるみたいじゃん♪』

『はは・・・マジかよ・・・。やめてくれよなー・・・。』
 
この会話で気付く読者も居るかと思うが、彼女、多岐小百合は俺の正体(?)を知っている。というか、俺が男で居た時の事を覚えているのだ。これもあのエロジジィの気まぐれなのだろうが・・・。

始めは彼女もびっくりしていた。それはそうだろう、先日まで男だった者が、いきなり女になっていたのだから。しかし、そんな彼女は俺の話をすんなりと信じ、力になる、と言ってくれたのだった。

実際、俺がこうして一週間足らずで女としてとりあえず生活出来るようになったのは、彼女の力による所が大きいのだ。
女としての立ち振る舞い、言葉遣いだとか、価値観、制服の脱ぎ着。様々な事を教わった。制服の脱ぎ着に至っては、学ランしか着た事のない俺にとって、難儀なものだったのだ。

俺は女性用制服を拒み、学ランで登校した事があった。その時、校門をくぐった途端にアキバの衆と思しき軍勢に揉みくちゃにされてしまい、とんでもない目に合ったのである。

今思えば、美少女が学ランを着るなど、萌え要素満点だったのだろう。もちろんその時、『萌え〜〜〜〜!!』という叫びが学校中に木霊したのは言うまでもないだろう。
 
・・・まあ、その話は置いておこう。

俺は元来女嫌いだったが、この多岐小百合にだけは、そこまで嫌悪感を感じなかった。幼い頃から付き合って来たからと言えばそこまでだが、何だか彼女だけは蔑ろには出来ない自分が居たのだ。

だからと言う訳ではないが、両親に相談する以前に、彼女にまず相談した。しかし、そこに至った経緯は、俺にもよく解らない。

『ねえ。何ボーッとしてるの?』

『・・・えっ?あっ・・・いや、何でもねぇよ。』

突然の問い掛けにハッと我に帰る。無意識に考え込んでしまっていたようだ。
 
『ふ〜ん?ま、いっかー。じゃあ行こっ。』

『うん。』

また二人で学校に向かい歩き出した。途中で同校の生徒に何度か会い、挨拶を交わした。男女様々ではあるが、皆俺と普通に接してくる。しかし、女嫌いな俺が、こんなに女に関わるなんて・・・やっぱり信じられない。

女になった事により、女生徒と付き合う機会が圧倒的に増えた。話もするし、じゃれあったりもする。今はなんて事ないが、やはり始めは気持ち悪かった。初めて更衣室を利用した時など、卒倒してしまった。その後の事は記憶にない・・・。
 

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