PiPi's World 投稿小説

Deep Inside
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

Deep Inside 1

夕暮れの学園。
運動部の部室棟を一人歩く女子生徒がいた。

「この辺は異常なしね。ほとんどの部活はテスト週間で早めに切り上げてるはずだし、誰ともすれ違わなかったしね」

神代零(かみしろ・れい)。
学園の1年生。成績優秀で生徒会役員も務める美少女。
しかしその正体は―学園が開発したコミュニケーション強化用アンドロイドである。その能力を生かし学園の警備、パトロールも行っている。因みにその身体は限りなく人体に近い。



零が部室棟を歩いていると、カタン、と小さな音が聞こえた。
「あら、誰かいるのかしら」
音のした部屋のほうに近づき、気配を消しながら壁際まで迫り、耳をそばだてる。

「あ、あぁ、あぁんっ。先輩ぃぃぃっ。んんっ」
「すげえ、紗也加。すげえ気持ちいいぞ」

(さ、紗也加!?)

零のクラスメートで親友、天野紗也加の、普段は聞かない甘い声。
彼女は水泳部に所属している。零もそれは当然知っている。

しかし、今は警備モードが優先される時間帯であった。性犯罪と検知し、すぐに突入して紗也加と後背位でつながっていた二年の男子を引き剥がして腕をねじ上げた。

「零、やめて!無理やりじゃないの!」
「おい、何しやがる!こんな真似しやがって、インポで将来不妊になったらどうする!」
「判断を保留します」

零がモードチェンジして瞳が赤色に点灯したせいで、二人はパニックに陥るが、零のAIも想定していない状況に以降の決断を放棄した。特に訴訟に発展しかねない場合に多い反応である。
彼女は、未来的な方法で先生に言いつけた。こういったケースでは直接AIと人間でなく、その中間とも言えるサイボーグに連絡が届く場合が多い。
AIだけでなくサイボーグも職場に一定数配置する法令が出ており、この学園にもサイボーグ教員がいた。
葉山レイコが該当する人物で、若いだけあってサイバネティックに対して抵抗がなくて改造と拡張の範囲が広い。
女性にしてはサイバーパーツの外装を美しさよりも整備性や放熱性を重視し、代わりにボディラインで女らしさを大胆に示していた。


「それくらい別に良かったんじゃないの?青春の1ページってヤツだよ」
「…ですが、今はテスト週間の真っ最中ですし、あっ、あれはっ」
任務を終えた零は学園の理科教師のひとり、柊飛鳥の元にやって来て、警備の報告を行う。
若くて美人で生徒たちから人気の高い飛鳥だが、実は零の生みの親でもある科学者の卵なのだ。

「彼らは不問にしてあげよう。それと零ちゃんも…」
「は、博士っ!それ、そこはダメ…!」

飛鳥が零のスカートの中に手を入れると、零は顔を赤面させて恥ずかしそうに身体をモジモジさせる。
飛鳥の指先は軽く潤いを感じていた。
零の身体は限りなく人体に近く、人間の男とセックスすることも可能なのだ。

「まあ今日の子たちは不問にしよう」
「はい…紗也加に悪いですし……というか博士、そろそろその手を退けてもらっても…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す