女子プロレスの世界-NO・01 19
5月20日地方巡業から会社にバスが到着する頃には 午後10時過ぎていた
睦美が 寮に戻る頃には
日付は21日
午前3時過ぎだった
21日は 新弟子以外 早朝練習は休みだった
22日から いつもと変わらない日々を睦美は過ごしていた
7日後 先輩が8人引退する事を知った
定年で辞めれれば 一番いいのだが
弱い者は 自分から 見切りをつけて辞めなくては ならない
たとえ 女子プロレスラーとしての
キャリアが あっても
怪我を かかえて女子プロレスラーをしてても
甘えは許されない
厳しい世界だ
6月になると
前年度6月1日から翌年5月31日までにデビューした者だけの
新人ナンバー1決定戦
プリンセス・クィーン
トーナメントが行われる
昨年は 前年度の11月28日にデビューした
大岩 亮子が 八木沢瞳を 逆・片エビ固めでギブアップを奪い優勝した
昨年は14名 参加
その中で大岩亮子は 新人王の称号と賞金300万円をもらった
ちなみに準優勝でも100万円もらえる
今年は 参加者12名
トーナメントの組み合わせは長峰葵会長が引いて決めた
今回は 4人が1回戦シード
鈴木睦美は シード
1年前に入門した先輩の夏平 麻子vs 小佐野美穂の勝者
沢田明日香は 1回戦で 入門3年先輩の羽生 文代と戦い
勝者は 入門2年先輩の 中村 英菜との戦いになる
6月9日から11日の3日間で行われる
そして トーナメントは
1回戦 星村亜希子が 泉沢望に
逆さ押さえ込みで 敗れる波乱があった
山代 遥が 1年入門先輩の 根元 成実相手に
ジャックナイフ式 エビ固めで丸め込み2回戦へ進出した